木材チップの使用例
ガーデニング用チップ
公園やご自宅の庭などに、化粧用・雑草発生防止用などを目的に、チップを厚さ5~10cm程度に敷き、転圧をかけます。もしくは流出を防ぐため樹脂などと混合する場合もあります。広葉樹は白っぽく、針葉樹はやや赤みを帯びた感じになりますが、針葉樹は腐食が遅いため長期間に渡って雑草の繁茂を防いでくれます。針葉樹チップの中でも特にヒノキのチップは腐食しにくく、また敷設後しばらくはヒノキの香りがお庭に拡がり、ちょっとした癒しの場となります。切削タイプ、破砕タイプのどちらも使われています。
チップを敷いた後は適度な柔らかさができ、足にも優しい感触になるので愛犬のドッグランにも最適です。ドッグランには原木が原料の切削チップをお奨めします。
また農園など広い面積では雑草発生防止用としてバークチップを使っていただいております。写真はブルーベリー農園でのバークチップを使用した例です。バークチップも雑草防止用として有効でしかも安価にできます。保水力にも優れているため作物の乾燥防止にも効果がありますが、その分腐食も早く、切削チップほど長持ちしません。ただし腐食後は堆肥として作物に栄養分を与えます。
樹種別・サイズ別チップ
弊社では樹種別のチップは、広葉樹の場合クルミ、ブナ、ナラ、サクラなど十数種類の樹種を生産販売しておりますのでスモーク用やピザ窯など調理向けにお届けできます。もちろん個人様向けも承ります。また針葉樹であればヒノキ、スギ、マツ、モミなどをご用意できます。各種イベントなどにご利用をいただいています。
各チップともサイズについてもご希望があればお聞かせください。
「株式会社スモーキーフレーバー」様ではサクラのチップを現状の燻製材(ピート)にブレンドして使用していただいています。桜を入れると色付きが良くなり好評だそうです。
地元産の原料にこだわり本格的なドイツ製法のハム・ソーセージを製造販売されている「ドイツデリカテッセンクリンゲン」様ではチップにも岐阜県産のブナを使っていただいています。
イベント会場のヒノキチップのプールでは子供たちが大はしゃぎです。砂場と違って汚れることもなく、中には親御さんも香りに癒されて一緒になって遊んでいる姿も見られました。お帰りにはご自宅のヒノキ風呂用にと不織布に詰めてお土産にしてお持ち帰りいただきました。
バイオ利用チップ
広葉樹やスギを原料としたチップダストは、生ゴミの分解や消臭に極めて効果が高く、幅広い用途に使われます。身近なところでは、家庭で発生する生ゴミ用コンポストの容器にこのチップを入れておくだけで数日で生ゴミの分解はもちろん、悪臭やハエの発生も抑えられます。
使用した後のチップは畑などの園芸用の肥料として再利用できます。大手メーカーではこのチップ(チップダスト)にバイオ剤を混ぜ、更に処理能力を高めた生ゴミ処理装置も開発されています。また、写真にはありませんが、交通量の多い道路トンネルの排ガス浄化装置として弊社の杉チップダストを使用した実験が大阪府で行われ、浄化効率98%以上という極めて高い結果を得ました。