環境への取り組み ―持続的な森林経営のために

今後森林経営を永続的に進めるための目標があります。
私たちは森林を5つの資源と考え森づくりを進めます。

  • 生産のための森林資源

  • 環境のための森林資源

  • 憩い・休息のための森林資源

  • 動植物のための森林資源

  • 自然学習のための森林資源

森林には天然林と人工林があります。全く人の手が加えられていない原生林は別として、天然林も人工林も人が手を加える つまり持続的な森林・林業経営が成立することによって初めて森林資源としての機能が活かされます。
森林の伐採=生態系の破壊。そう思われている方がいるかもしれません。しかし私たちは森林からの恩恵に対し敬畏を思うと同時に、積極的な利活用が継続的に行われることこそが、森林資源を護っていくことであると考えます。

森林をこの5つの資源として大切に維持していくことは、今世界が達成に向かっている持続可能な開発目標であるSDGsにも大きく貢献していくと考えています。

「すべての人に健康と福祉を」

健全に整備された森林は休養の場として人々に安らぎとゆとりを与え、空気の清浄や騒音の緩和など生活環境の保全に役立ちます。

「質の高い教育をみんなに」

子供のころから身近に森や木と触れ合い、学ぶことで豊かな心を育てます。

「安全な水とトイレを世界中に」

世界中とは言わないまでも、豊かな森林が持つ保水・浄化機能はその流域の人々に安全な水を供給することに役立っています。

「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

木が持つバイオマスエネルギーは手頃で信頼できる再生可能でクリーンなエネルギーです。

「働きがいも経済成長も」

持続的でなおかつ生産効率の良い林業経営はそこに勤める人も働きがいを感じ、それによって林業という産業を成長させます。

「産業と技術革新の基盤をつくろう」

高性能林業機械などのハード面だけではなくITなどを利用したスマート林業技術の導入も進んでいます。

「住み続けられるまちづくりを」

クリーンなエネルギーを利用し健康に無害な木材や森林を活用したまちづくりは私達人間だけでなくそこに住む他の生き物にとっても快適な環境となります。

「つくる責任つかう責任」

私たちは成長量を上回らない伐採をするなど、健全な森林を維持管理していく責任があり、そのために精度の高い森林経営計画を策定します。

「気候変動に具体的な対策を」

健全に維持されている森林と木材の利用はCO2の吸収と固定化、そして化石燃料に頼らないエネルギー利用につながり、気候変動対策に大きく貢献します。

「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさを守ろう」

健全な森林はそこに住む生物多様性の維持や自然環境の保護につながり、そこから流れ出す川の水は海の豊かさにも大きく影響します。