カ行

カスミザクラ (霞桜)

バラ科:広葉樹(落葉)

普通のサクラ(ソメイヨシノ、ヤマザクラなど)が咲き終わった頃に白い花を咲かせます。葉柄や花柄に毛が多いため別名「ケヤマザクラ」とも呼ばれます。文字通り「霞」のようにあまり目立たないのでよく見られるわりには見落としがちな木です。20m以上の高木になり、この写真でも15m以上あります。

カツラ (桂)

カツラ科:広葉樹(落葉)

写真のように根元から株立ちするものが多く大きな木(30m以上)になるため、森の中でもよく目立ちます。雄雄しい幹に比べ、丸いハート型のかわいらしい葉をつけます。
材の色が濃いものをヒガツラ、淡いものをアオガツラと呼びますが、前者の方が優良材とされています。材質的には、肌目は緻密で、柔らかいが反りにくく、加工性も良い材です。用途としては、造作材、化粧用単板、家具などに使われます。

木口
樹皮

カナクギノキ (鐵釘木)

クスノキ科:広葉樹(落葉)

名前は、材が金釘のように硬く、樹皮も錆びたように赤みを帯びていることからきているようですが、一説には鹿の子の模様(バンビの背中の模様)が樹皮の模様と似ていることから「鹿の子木(カノコギ)」が訛ったものというのもあります。いずれにしても釘の代用になるわけではありません。西日本の暖帯に多く見られる木ですが、当社山林は暖帯には属さないはずなのにまあまあ見られます。

樹皮
木口

ガマズミ

スイカヅラ科:広葉樹(落葉)

林道を走っていると5月頃、乳白色の小さな花がびっしりかたまってひとつの大きな花のように見えます。秋10月中頃には赤い南天のような実がたくさん付いていて、この年2回が「ガマズミ」を目立たせる時期でもあります。
丸くて鋸歯が目立ち両面に細かい毛が生えた葉を持つこの「ガマズミ」ですが、これまたよく似た「コバノガマズミ」があります。こちらはどちらかというと西日本に多い種で、葉が「コバ(小葉)」というより細長いのが特徴です。ところが今回写真に撮った場所では偶然にも30mほど離れた場所で「コバノガマズミ」を見つけました。「ガマズミ」は北海道から九州まで分布し、山では普通にみられる3m程度の落葉樹です。

カヤ (榧)

イチイ科:針葉樹(常緑)

このHPにはイチイが登場しません。当社山林には未だに見当たらないからです。岐阜県の木ですから登場してほしいのですが・・・。このカヤもイチイ科ですがまれに見られます。なぜか当社の山林では樹高の割にはあまり太い木が見当たりません。樹皮は灰色を帯びた褐色で縦に浅い裂け目があります。葉はモミ同様、先端が尖っているため触るとチクチクします。
材は、黄色がかっており強度もある一方加工性もいいようです。水、湿気に強いため水廻りなどに利用されます。

碁盤

カラスザンショウ (烏山椒)

ミカン科:広葉樹(落葉)

薬味として使われる山椒(スーパーの食品売場などにある「木の芽」はサンショウの葉)ほど良くはありませんが葉を揉むと香りがします。またサンショウは2~4mの低木ですが、10m以上の樹高になります。
幼木や枝には鋭いトゲがありますが、生長するにつれ幹表面にはイボ状の模様が残ります。年配の人はこの木のことを「シオンジ」と呼びますが、初めてそれを聞いたときは「シオジ(タモの仲間─当ホームページでは未掲載)」のことを言っているのかと思いましたが、この木のことでした。

樹皮

カラマツ (唐松)

マツ科:針葉樹(落葉)

岐阜県飛騨北部地方以北では大規模に植林が行われていますが、当地方(飛騨南部)付近ではほとんど植林されていないため、当社山林ではごくまれにしか見られません。マツ科の針葉樹ですが秋になると黄色くなり落葉するため「落葉松」と書くこともあります。構造材など用途の広い材ですが、林齢の若い材の場合は特に乾燥時にねじれやすく注意が必要です。

樹皮

キハダ (黄膚)

ミカン科:広葉樹(落葉)

灰色の細かく浅い縦横縞模様の樹皮表面の鬼皮を剥ぐと、鮮やかな黄色の厚い甘皮が出てくることからこの名がついています。この黄色の樹皮から漢方胃腸薬が作られます。(噛むととっても苦いですよ。)当地方では、なぜかこの樹皮を剥ぐ時期は梅雨明け直後(7月20日前後)が良いとされています。確かにこの時期にやってみるとコルク質の鬼皮と甘皮がきれいに分かれて剥がれます。
材はケンポナシのように辺材、心材の色の差が明瞭で心材は永年変化で褐色を帯びてきます。成長が早い分、材質的には軟らかいですが水に強く、床材などに使われます。

樹皮
裏樹皮
木口

キブシ (木五倍子)

キブシ科:広葉樹(落葉)

山林の崖の近くや道路沿いのコンクリート吹き付け面近くなどでも良く見られます。株立ちして樹高も2~3m程度であまり目立たない樹種ですが、山が新緑になる前の3~4月頃、房状になった黄緑色の実のような花(「総状花序」といいます)を枝にたくさんぶらさげるので簡単に見つけることができます。
「五倍子(ごばいし)」とはヌルデ(ヌルデのページを見てください)の葉にできる、見た目ちょっとキモ悪い虫こぶから採れるタンニンを主とする染料です。キブシの実にもそれに似たものが採れることからこの字が使われています。お歯黒の原料にもなったそうです。

樹形

キリ (桐)

ゴマノハグサ科:広葉樹(落葉)

初夏に紫色の花をつけ、とても大きなハート形の葉が特徴的です。キリと言えば桐箪笥(たんす)をイメージされる方が多いでしょう。昔は女の子が生まれるとキリを植え、嫁に行く時に箪笥などの家具にするために伐ったそうです。それほど成長が早い木と言えます。キリの幼木を見つけたら翌年に同じ場所に行ってみてください。驚くほど大きくなっています。

桐箪笥

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