タ行

タカノツメ (鷹爪)

ウコギ科:広葉樹(落葉)

「コシアブラ」「セン(ハリギリ)」と同じウコギ科に属します。樹高は、図鑑などでは普通5~8mと書いてありますが、この写真の木は約10mほどありそうです。葉が特徴で「メグスリノキ」「ミツデカエデ」と同じく3小葉(3枚セット)ですが、夏は黄緑色で秋には他の2種が紅葉するのに対し、こちらは黄葉します。
冬芽が鷹の爪に似ているのでこの名が付いたそうですが、別名「イモノキ」の名がありますが、材が軟らかいからという説と、煮るとイモの匂いがするという説とがありますが果してどちらが正しいのでしょう?ちなみにこの辺りでは前者のようです。でも、後者の「煮るとイモの匂いがする」とありますが、木を煮るってどういう時にするのか、ちょっと想像しにくくありませんか?

樹皮
紅葉

タニウツギ (谷空木)

スイカズラ科:広葉樹(落葉)

この辺りは太平洋側と日本海側の両方の植生が見られ、この写真の樹種は日本海側に多く見られる「タニウツギ」だと思うのですが、ひょっとしたら太平洋側に多い「ニシキウツギ」の変種の「ベニバナニシキウツギ」かもしれません。(自信がなくてすみません)
「ニシキウツギ」は本来名の通り、二色(白とピンク)の花をつけますが、変種の「ベニバナニシキウツギ」はピンク色のみの花をつけるので区別がつきません。種子が異なるとのことですが、誰かご存知の方、教えてください。林道の土手や路肩などに群生しているので5月中旬頃になると、その花の色のため存在がよくわかります。

樹皮

タムシバ (噛柴[田虫葉])

モクレン科:広葉樹(落葉)

「カムシバ」の別名がありますが、名の由来は漢字名にあるように、葉を噛むと甘い味がするから(噛む柴)、という説と、葉に田虫のような斑点ができるから(田虫の葉)、などと諸説あります。この写真の木で高さ約8m。幹の右隣の葉は「コシアブラ」、左は「アセビ」です。
これもどちらかというと日本海側の多雪地方に多い樹種です。遠くから見ると「コブシ」そっくりの花を咲かせるのでよく間違えますが、花をよく見ると、「コブシ」には花の下に一枚だけ葉がついているのに対し、これにはその葉がありません。(コブシ参照)また、樹皮にも特徴があり、平らなイボのような突起物が多く見られること、葉が「コブシ」より細長くて白っぽいことなどで区別できそうです。

樹皮

タモ

モクセイ科:広葉樹(落葉)

「トネリコ」とも言い、野球のバットの木として有名です。2001年に完成した札幌ドームでのプロ野球オールスター第3戦の前、松井選手など参加選手が植樹していましたよね。重硬なため強靱で弾力性に富み、強度もありますが、加工がやや難しい材質です。用途としては板材、家具、器具、バットなどの運動具などに使われます。

樹皮
製作中のバット

タラノキ

ウコギ科:広葉樹(落葉)

4mぐらいにしか生長せず、また寿命も短いことから材木としての価値はありませんが、新芽は春の山菜として有名ですね。日当たりの良い場所に成育し、幹にも枝にも大きなトゲをびっしりつけます。入山時にうっかり枝を掴んだりしたら痛い目にあいます。8月中~下旬頃、木の上に白っぽい花を咲かせます。

ダンコウバイ(檀香梅)

クスノキ科:広葉樹(落葉)

山地の低いところに生えており、樹形はアブラチャンによく似て、根元から株立ちし太くならず樹高も低い(2~3m)ので、これも材木屋見地から見ればあまり興味がありません。しかし、3~4月の春には、アブラチャンと同じく、葉を付ける前に鮮やかな黄色い花を咲かせるので春の山では目立つ存在です。
葉も写真のようなチューリップの花形をしており特徴的です。

ツガ (栂)

マツ科:針葉樹(常緑)

一見、モミに似ていますが、葉がモミより細かく、また、樹皮もモミに比べ茶褐色を呈しており、細かく鱗状にひび割れしたような深い割れ目があります。
材は耐久性はありますが、加工性にやや難がある上、狂いやすいのが特徴です。また、樹脂成分が多く、やにも出やすいです。
用途は構造材、鴨居、敷居などに使われます。

樹皮

ツクバネガシ (衝羽根樫)

ブナ科:広葉樹(常緑)

常緑の高木で、本州中部以西に分布します。写真は当社の工場敷地内に生えている木ですが、いままでずっとアカガシと思っていました。しかし、ドングリを見るとアカガシのそれとちょっと違い、少しずんぐりしていたので近種のツクバネガシとわかりました。葉もアカガシに比べ葉柄が短く鋸歯も先端に少しあるので区別がつきます。(「葉柄」とか「鋸歯」については「樹木用語」を見てください)
樹皮は成長した木では斑に剥げ落ち不規則な模様になります。材は他のカシと同様、様々な器具などに使われます。ちなみにツクバネガシの名は、先端の4枚の葉が羽子板に使う羽根(衝羽根)に似ていることから来ています。

樹皮

ツルシキミ (蔓樒)

ミカン科:広葉樹(常緑)

シキミよりさらに樹高が低く、地を這うように生えている常緑樹です。冬に山に入ると、冬枯れした林の下に真っ赤な実を付けているのを見かけます。
よく似た種類で「ミヤマシキミ」というものがありますが、ツルシキミのほうが葉が小さく、生育場所も、「ミヤマシキミ」は名ばかりで里山に近いところで見られるのに対し、より山深い所で見かけるようです。

トチ (栃)

トチノキ科:広葉樹(落葉)

大きな掌状の葉に特徴があり、葉を見ていればすぐに見つけられる樹種です。また実(種子)もトチ餅などに使われるなど、なじみの深い木です。当地方のお土産で「栃の実煎餅」というお菓子もあります。
この木もケヤキ同様、高級材として使われています。特に老木のトチの中には美しい杢が出ることがあり、高値で取引されます。リビングルームに一枚板のテーブルなんか、いいですよね。

木口
紅葉

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